甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
唾を飲み込み・・・
暗い部屋の中をじっと覗く。
月の光が部屋を少しだけ照らし男の人の顔が浮かび上がった。
まるで自分が抱きしめられているみたいな錯覚に落ちそう。
ダレ?
・・・見ちゃダメ。
砕けそうになったカラダの力を振り絞りドアを静かに閉めようとした瞬間
男の人と目が重なった。
どうしよう!?
オドオドしている私の目の前の男の人は、ニヤリと口の端を上げ自分の人差し指を唇に当て右方向へ指さした。