失恋のその先に


「いいか。当分酒は飲むな。そしてあの男には二度と近づくな」

「…うん、分かった」

「もしなにかあったら、すぐ俺に連絡しろ」

「…うん、分かった」

「それから、もういい加減ずっと俺の側にいてくれ」

「…うん、分かった」



私、さんざん大智に迷惑をかけて、さらに今まで避けてきたけど許してくれるってこと?また近くで友達として笑ってていのかな。


なんて懐が深くていい男を友人にもったのだろうか。私は幸せ者だ。



「…お前さ、なんか勘違いしてるだろ」

「え?なにが」

「なにがじゃねーよ」



そう言った大智はまた前髪をクシャクシャにした。またなにか苛立ってる?


その手が不意に私の頬に置かれたかと思ったら、大智の顔が目の前に降りてきて唇が重なった。


軽く啄むように何度も何度も角度を変えて落ちてくる。え…と、これはどういうこと…?



< 10 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop