失恋のその先に
「いいか。当分酒は飲むな。そしてあの男には二度と近づくな」
「…うん、分かった」
「もしなにかあったら、すぐ俺に連絡しろ」
「…うん、分かった」
「それから、もういい加減ずっと俺の側にいてくれ」
「…うん、分かった」
私、さんざん大智に迷惑をかけて、さらに今まで避けてきたけど許してくれるってこと?また近くで友達として笑ってていのかな。
なんて懐が深くていい男を友人にもったのだろうか。私は幸せ者だ。
「…お前さ、なんか勘違いしてるだろ」
「え?なにが」
「なにがじゃねーよ」
そう言った大智はまた前髪をクシャクシャにした。またなにか苛立ってる?
その手が不意に私の頬に置かれたかと思ったら、大智の顔が目の前に降りてきて唇が重なった。
軽く啄むように何度も何度も角度を変えて落ちてくる。え…と、これはどういうこと…?