Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
俺は気怠い身体を起こしてベットから出て、バスローブを着込む。


久し振りに味わう心地の良い気怠さ。


愛しい人を初めてこの腕に抱いたーーー・・・


昨日のコトは永遠に忘れない。



シャワーを浴びて昨日の服を着て、山裾にあるコンビニまで車で下り、サンドイッチと缶コーヒーを購入して別荘に戻った。



「お帰り…何処に行っての?」



「朝食を買いに下のコンビニだ」


「コンビニなんてあった?」



「あるよ。昨日の雨で…気が付かなったのか?」



「うん」


紗月も昨日のマキシ丈の花柄ドレスを着てリビングのソファで俺の帰りを待っていた。


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