Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
脱衣場を出ると下着は同じだけど、着ていた服の代わりに、真新しい綺麗な花柄のドレスが置かれていた。


私にこれを着ろと言うの?



怜様が選んだと思われるドレス。


下着姿では彼の欲望を煽るだけとなる。彼好みのドレスを着るのは抵抗あるが、渋面で下着の上から着こんだ。


私の体型にジャストサイズのドレス。



鏡を覗き、ドライヤーで髪を乾かしていた。


「ずいぶんと念入りだな。そのドレス気に入ったか?」


怜様が脱衣ルームに入って来る。既に彼は新しいスーツに着込み、髪もワックスでセットしていた。

仕事の時よりもオシャレした怜様が私をジッと見つめていた。





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