Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
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翌日、衣装が部屋に届けられた。




怜は帰宅するなり、タキシードを試着、私にもウエディングドレスを試着させた。


「ベール、忘れてる…」


怜は、私の髪に優しくマリアベールを被せてくれた。


「ありがとう…」

「凄く綺麗だ…」

「でも、顔はメイクしてないよ」

「大丈夫…紗月のすっぴんは見慣れてるし…」

「怜…」


互いに見つめ合い、リビングの硝子越しに見える夜景を背景にキスを交わす。



「そうだ…俺達…結婚したのに…あれなかっただろ?」

「あれって?」


「待ってろ…」


怜は甘い微笑を浮かべてリビングを出た。

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