Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
銀色のダイヤのリングは私の指にあつらえたようにピッタリと嵌った。


「ありがとう…」


「そして、これがマリッジリングだ。紗月」


私達は互いに薬指にマリッジリングを嵌めた。



怜の色素の薄い瞳が情熱的に私を見つめている。


怜の思いもよらないサプライズに感極まり、瞳から涙が溢れた。



「紗月…」


怜の右手の指先が私の涙を拭い、左手は腰を抱き寄せる。


「…泣くな…」


「嬉しくて…」


嘘だと思っていても嬉しい。感情が高揚してしまって、自分ではどうしようもできない。


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