Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「式はまだ終わってない…誓いのキスをしようか?」


「怜…」


「泣かないで…目を瞑って…」


怜に促され、私は瞳を閉じて誓いのキスを交わす。
怜の熱く柔らかな唇が私の唇と重なり、最初は軽く触れて少しずつキスは深くなり、口内に怜の舌の侵入を許してしまう。


器用に歯列と裏側を舐めて、私の舌を絡めとって濃密なキスを落としていく。
身体の力も怜のキスに奪われて、彼の身体を頼るようにそのまま抱き付いた。

怜の手がドレスの滑らかな生地を撫でていた。


水音を響かせた甘いキス。

一度は離れ、白い銀色の糸が引くが、再び唇を重ねて来る怜。


「本当に綺麗だ…紗月」


怜は嘘が上手だ。


その彼の嘘に酔わされて、私は身体を預けた。




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