Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
映画の次は『マック』でランチ。

ファーストフード未体験の私は注文の仕方が判らず、瀬川に全てを任せる。



「いいんですか?こんなジャンクフードがランチで」


「いいの。私…一度、ハンバーガ-を豪快に食べてみたかったの」


私は大口を開けて、ハンバーガーにかぶりつく。


「紗耶香お嬢様…口の端にケチャップがつきましたよ」


瀬川が笑いながら、私の口許を紙ナフキンで拭いてくれた。


「ありがとう…瀬川」


普段はマナーを気にして食事を心がけていた。

目の前のハンバーガーを見て思わず大きな口を開けて食べしまった。

好きな人を目の前にして羽目を外し過ぎたかもしれない。

はしたない女性だと思われたかも。



「瀬川…」


「どうしました?」


「はしたない女だと思わないでね」


「俺は何も思っていませんよ。安心して下さい。お嬢様は全てにおいて縛られ過ぎています。俺の前では自然体でいて下さい」
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