Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
彼は私の胸元に端正な顔を埋めた。私はずっと触れてみたいと思っていた彼のサラサラした黒髪に触れた。


痛んだ感じもなく私の指は滑らかに彼の髪を梳いていく。



「俺の髪…乱すなよ…」


「猫の毛みたいにサラサラしてる…」


「ニャー」


怜は猫の鳴き真似をして、私を笑わせる。


「余裕だね…怜」



「余裕なんてないの…判ってるクセに」


怜はいきなり、私の一番弱い部分に指を這わせた。


彼の指先が私の身体を侵食して、快楽を引き出していく。彼の指先の動きに合わせ、自然と私の腰も切なく揺れ始める。



「欲しいか?」


私は快楽に抗わず、素直に首を縦に振った。



「俺も欲しい…」


彼は私の耳許で囁き、私の中にずっと堪えていた己の熱の楔を打ち込んだ。
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