キミと帰る道
「ありがとう。 ライバルの私なんかを応援してくれて。
聖羅ちゃんと、友達になれてよかった!」
こんなに優しい、優芽ちゃんと聖羅ちゃんがいてくれてよかった。
ふたりのお陰で、もっとがんばろうって思えるんだ。
「まー、すずちゃんが中々動き出さなかったら、また光輝に告白するけどね?
あたしは、すずちゃんにチャンスをあげてるんだからっ」
冗談っぽく笑う聖羅ちゃん。
ふたりは両想いなのに、聖羅ちゃんはなんで別れたんだろう?
私にチャンスをくれるためにわざわざ別れないはずなのに……。
だけど、せっかくわざわざチャンスを作ってくれたんだから、がんばらなきゃ。