魔法少女と謎のショタ
「どうしよう、うちの友達が厨二病になっちゃった!!!」by.弥奈
「じゃ、るーさんは明日授業終わったら圀宮籍来て。てか、裏庭で待ってて。」
垢琉に見送られ、圀宮籍を出た。圀宮籍の入口はここの木らしく、裏庭からしか来れないらしい。
「これって、現実かなぁ。」
ふと、そんなことを思ったりしたのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「魔法少女ぉ?」
夜、弥奈と電話したので、ちょっと圀宮籍のことを話してみた。
「うん。なんか垢琉ってゆーちびがいて、
それで圀宮籍があってね、」
「うーん、ラノベちっくだねぇ」
信じてもらえてないと思うが、あたしは全部話した。
「圀宮籍は中のセカイでさー、って垢琉がいってた」
「あははー。疲れてるんじゃない???
名字のない男の子なんて有り得ないよー。」
ほら、信じてもらえてない。
「ほんとなんだってば。」
「うん、信じたということにしよう。」
そのあとは、弥奈とくだらない話をした。


弥奈「流伊覇、部活きてよー。ひま」
流伊覇「え、今日いったのー??」
弥奈「今日じゃなくて。いつも写真部うちと部長だけだもんっ」
流伊覇「でも部長は裏庭でしょー。」
弥奈「そうなのそうなの。恋でもしたかな???」
流伊覇「裏庭かー。そういえば、あいついたよ、不良のさぁー。」
弥奈「あー、なんかインコだっけ?そんなよーな名前の」
流伊覇「かなりあ?だっけ。」
弥奈「でもあいつじゃ部長とはつりあわないだろーwww」
流伊覇「裏庭ほかにだれかおるかなー。」
弥奈「明日聞いてみるね、部長に」
流伊覇「明日は授業おわったら圀宮籍だから。ばいばーい」
弥奈「まだ言ってるww おやすみっ」


・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
「お、来れた?すごいね、るーさん」
「まーね。魔法の練習したいしさ」
圀宮籍はアッサリ来れた。昨日垢琉がぶつぶつ呟いていた魔法(?)を唱えたらすぐ来れた。
「あははー、流石だね
よく覚えてたね、魔法」
「記憶力はいいからさ。」
だいぶ前だけど、部長に記憶力を褒められた。それからずっと記憶力はあたしの自慢なんだよね。
「といっても魔法なんて念じるだけだからね。
殴るのとか避ける練習もいると思うよー。」
「え、空手部みたいー。」
「でも、制服で戦うんだしさ。避けないと脱げちゃうよ。」
「ばか。」
垢琉にでこぴんをした。垢琉は「いたっ」
と涙目になった。ショタかって。
といっても。
練習しろと言われても、どうすればいいのさ。
あたしはただの女子高校生だから、魔王(だっけ)に勝てっこないのに。
「じゃあ今日は、体力づくりねーっ!!!
3キロ走るよっ」
「3キロ!?どこかの運動部じゃないんだからさー。」
すると、垢琉にていっと叩かれた。
「何甘いこといってんのさっ
るーさんの世界も滅びちゃうよー???」
それは嫌だわ。しょうがない、と走ろうとすると、垢琉が「それに」と言った。
「絶対に勝たなきゃいけないからさ。」
その時の垢琉の目は、とても真剣だった。
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