嫌われ者に恋をしました

 雪菜が少し落ち着くのを待ってから、隼人は髪に唇を寄せて言った。

「雪菜、俺の気持ちわかった?」

「……はい」

「飲みたくないなら薬なんか飲まなくていい。それに避妊はね、雪菜が子どもを欲しくなったらやめる。そんなことを言われたら、その前に籍入れるけどね」

 雪菜はバッと顔を上げた。

「雪菜が嫌なら話は別だけど」

「嫌ではありません。……驚いただけです」

「俺は真剣に付き合ってるつもりだから」

 隼人は言葉を切って雪菜を見つめた。

「将来的にはそういう話もあるかもね」

 雪菜はじっと隼人の目を見つめた後、胸に頬を寄せてギュッと抱き付いた。

 真剣なことをわかってほしくて将来の話なんかしてしまった。隼人は雪菜に嫌がられなくて良かったと思いつつ、少し照れ臭くなってごまかしたくなった。
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