嫌われ者に恋をしました
「昼飯、行く?」と聞かれた時、雪菜が「お弁当を持ってきました」と言うと「あ、そう」と言って、特に気にする様子もなく隼人は外に出ていった。
この間の食事のことなんて、課長は別に気にしていないのかもしれない。
感情的になったりしてはいけないのに、あの時はあんな風に泣いてしまって、きっと迷惑だったと思う。でも、課長はいつも冷静だから、そんなことはどうでもいいのかもしれない。
一人でフラッと外に出て、隼人は行くあてもなくぶらぶらと歩いていた。
雪菜に弁当を持って来たと言われて、隼人は確実に避けられていると感じた。今まで飯に来る来ないなんて、そんなどうでもいいこと気にしたこともなかったのに。雪菜に避けられていると思うと胸が苦しくなった。
でも、仕方がない。自分で蒔いた種だから。でも、こんなに避けられているのに、夕食に誘ったところで来てくれるだろうか。
……まずは、謝ろう。そこから始めよう。