好きからヤンデレ
空美said


斗真が返ってくる様子のないのだから
私は、このうちを出た。


斗真の昔住んでいた家


近くには、私の家もあって
そこにゆっくり足を向かわせる。



斗真はどこに行ったのだろうか


会いたいな。


そう思いながら、重い脚を引きずると自分の家についた。





戸は、さすがに開いていない。



窓から光が見えるから、多分、お母さんもお父さんもいるんだろう。





ピーンポーン




チャイムのボタンを押す。

なぜか懐かしくて
でも心さびしい。




「はーいっって!?空美~かえってくるなら言いなさいよー
待ってね―今あけるから~」



「いや、おかあさん。お金貸して。」



「…ぇ?」


インターホンの後ろで、いったい何があったのよ?っと心配する母の声が聞こえた。


「ちょっとね…遊びすぎてお金なくなった―。」


「あっ…そうなのーどれくらい?」


私は、5000円と口にした後、一歩後ずさる。




手ぶらのまま、ここに来たのには遊びに言ってたなんて嘘すぐにばれるだろうな。



でも、お母さんならわかってくれる。


絶対。







……私がこれからすることを


なんとなくわかっているんじゃないかな





だって



「空美あんまり、変なのには手を出しちゃだめよ。」




お母さんは優しいから。




もっと叱ってよ
じゃないと私




「うん。わかってるってーありがと」





そろそろやばいかも。











私は駅までの商店街で
いろいろなものを買占め


自分の家に向かった。





たぶん、その近くにきっうといるはずだから。




斗真の苦しめているやつらが。






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