続*俺様王子とキケンな契約!?
「……え?」
会いたくなったから…って
「なーんか、お前に会いたかったんだよ。わかんねぇけど」
そう言って渉はあたしの頭を優しく撫でる。
「相変わらずチビだなんて言ったけど、撤回。お前、すげぇ綺麗になったよ」
なんて、優しく微笑むものだからあたしは何も言えなくなってしまった。
身体中が熱くなるのがわかる。
きっと顔も真っ赤だ。
渉は起き上がるとまた口を開いた。
「まさか彼氏いたとはな〜。そこだけ誤算だわ。お前には一生彼氏なんて出来ねぇと思ってたけどな」
「い、一生!?」
一言多くない?
「お前ああいうチャラそうなやつが好きだったんだな。昔はアニメの王子様って言ってなかったっけ?」
バカにするようにそう言いながら笑う渉。
「う、うるさいな!聖はチャラくないよ!」
昔はそうだったけど今は違うもん。
というか、渉もきっと人のこと言えないよね。