続*俺様王子とキケンな契約!?
「……え?あ、そうだね。離れててもあたしたちは変わらないもんね」
慌ててそう言うと渉は少しジッとあたしを見つめた後、力が抜けたように脱力して笑った。
「ブッ、お前そういうとこはやっぱ変わってねぇのな」
そ、そういうとこ?
ってどこ?
首を傾げてもあたしには何もわからなかった。
無事、校内案内?を終え渉と昇降口に行くと壁にもたれている人影を見つけた。
その影に近づくとふと目の前に現れる。
トン、と靴箱に手を置いてあたしを見下ろす背の高い影。
「校内案内は楽しかったか?あ?」
恐る恐る見上げると、顔は笑っているのに目が全く笑っていない聖がいた。