続*俺様王子とキケンな契約!?



「……え?あ、そうだね。離れててもあたしたちは変わらないもんね」



慌ててそう言うと渉は少しジッとあたしを見つめた後、力が抜けたように脱力して笑った。



「ブッ、お前そういうとこはやっぱ変わってねぇのな」



そ、そういうとこ?

ってどこ?


首を傾げてもあたしには何もわからなかった。



無事、校内案内?を終え渉と昇降口に行くと壁にもたれている人影を見つけた。


その影に近づくとふと目の前に現れる。


トン、と靴箱に手を置いてあたしを見下ろす背の高い影。



「校内案内は楽しかったか?あ?」



恐る恐る見上げると、顔は笑っているのに目が全く笑っていない聖がいた。



< 142 / 277 >

この作品をシェア

pagetop