続*俺様王子とキケンな契約!?
「ひ、聖…さ、先に帰ったんじゃ…」
なぜかガクガクと脚が震える。
「誰が先帰るつったよ。何、待ってちゃいけないわけ?」
「い、いけなくないですっ…」
よかった…
渉に連れ出される前、女の子に囲まれていたからてっきりどこか遊びに行ったのかと……
俯いていると聖に顎を掴まれ顔をあげさせられた。
「お前置いて帰ると思ったか。他のヤツと遊びに行くと思ったか」
遠慮がちに二回頷くと聖はふっと笑う。
「芽衣がいてそんなことしねぇよ。不安にさせることしない」
その優しい手があたしの頭をポンポンと撫でる。
そんなこと…言ってもらえるなんて
嬉しくてにやけてしまう。
「あの〜お取り込み中失礼ですが〜オレのこと放ったらかしにすんのはやめてくんねぇ〜」