続*俺様王子とキケンな契約!?
「……どういう意味?」
小さい頃、そんなに身長は変わらないと思っていた。
だけどあたしの知っている小さくていたずらっ子の渉ではなく、ちゃんと成長した渉が今あたしの目の前にいる。
「……何か、余裕すぎるっつーか。心配なんねぇのかなって」
「……え?何が?」
心配?何の?
「いや、こっちの話」
渉が冷蔵庫から手を離したとき、リビングのドアが開いた。
「あ!聖おかえり!遅かったね」
おう、と言って手をあげてあたしの頭をポンポンと撫でた。
「飯は食ったか?」
「ううん。ごめん、今から作るね!」
慌ててキッチンに向かおうとすると
いきなり腕を引き寄せられ強引に抱きしめられた。
「……ちょっ、ひ、聖?」
わ、渉もいるのにどうしてこんなこと!