続*俺様王子とキケンな契約!?
仮眠なんかしてる場合じゃねぇよ。
オレは慌ててグラウンドまで走った。
グラウンドにつくとちょうど二人三脚が始まっていた。
芽衣、アイツはどこだ────
「おーっとA縦速いです!ついにアンカーにバトンが渡されました!」
アナウンスにアンカーへ視線を移すと赤色のハチマキをした芽衣がいた。
そして、その隣には前田俊太。
そんなに密着しなくてよくね?
「だいたい芽衣も何で笑顔で…」
二人が息ピッタリに走る姿を見ているとき、隣からピロンーと音がする。
その音に振り向くと携帯を持った慶樹と相川がニヤケながら立っていた。
「聖が妬いてるショットいただき〜!後で芽衣ちゃんに見せよーっと」
「写メじゃダメ!動画にしよ!」
ピロンーカシャーピロン……と音が鳴り止むことはない。
「お前ら……っ」
慶樹の携帯を取り上げようとしたとき、相川が叫んだ。