続*俺様王子とキケンな契約!?



「…早く着替えろ。どうせまた風邪引くんだろ」



神矢くんは近づいてきて露わになったあたしの肩にバスタオルをかけようとする。


でも、その手を振り払った。



「ねぇ……あの女の人、誰?」


絞り出した声はものすごく震えていた。


神矢くんは何やら驚いた顔をすると、深妙な表情をして黙り込んだ。



神矢くんがあたしに言わないなら大したことじゃないのかもしれない。


でも、毎回かかってくる電話。
それにあんな親しい雰囲気の二人を見たら不安にだってなるよ。



「……どうして、何も言ってくれないの?」



言い訳ぐらいしてよ。

何もないって、嘘でもいいから言ってよ。

お願いだから……そんな暗い顔しないでよ。



どうして?認めなきゃいけないの?


……やだよそんなの。



「ギュッも……キスもしてくれないのは…あたしより、あの人の方がいいから?」


いつの間にか、激しい嫉妬心に溢れていた。


こんな自分が嫌だよ。


情けないし、哀れだ……




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