素直になりなよ、ドラゴンくん!

「旦那ー、今、僧侶レキの好感度(ハートマーク)が一つ増えましたー。ついで、旦那が持つ好感度(ハートマーク)がオレの表紙にまで出てきたんすけどー」

「プライバシーを守れええ!」

【ドラゴンのこうげき!
ブラスト!】

全体魔法なので、勇者もくらいます。
そうして。

【冒険の書1が、消えました】

「あ、アグアグさん!?い、今消したのは、何やら大切な記録の書では!?」

「知るか!セーブデータを一つしか作らん馬鹿者が悪い。RPGをするならば、最低三つは作れ!」

ふんぞりなトライアグル。
横暴な魔王がいれば、きっとこんな感じなのだろうけど。

「アグアグさん、一緒に雪だるま作りましょう」

「ほ、ほう、それほどまでに作りたいか。シカタガナイな、頭に触れるだけでなく、今晩の夕食にハンバーグを出すならば、考えなくもないな」

ゴロゴロの喉を鳴らすドラゴンは、何よりも優しいと僧侶は知っている。

除外されて良かったと初めて思えた。

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