悪夢の少女
「そうね…戻るつもりはないわ。
あの巨人がいつ来るかわからないし…
もう国は滅んでしまったのよ?
無理に運命を果たす意味はないはず。
なのになんでルリは…今でもそれを続けているの?」
どこか切なそうな顔でそう言ってきた先生。
…本当は…分かってるくせに。
仕方なく私は口を開く。
「…私は、今日、自分の身分が分かった。
だから…なおさら、この一族を絶やしてはいけないと、思う。
私はいつか…あの国を復活させる。
私の魔力があれば、できるはず。絶対。
それに…私はこの運命、嫌いじゃない。
人を守るためなら…自分の命も惜しくない。
そう、思ってるから。
私は続ける。ずっとずっと。」