悪夢の少女

「そう。

まぁ、あなたならそう言うと思ったわ。」

…分かってたなら言うなよ…

「それより…身分が分かったってどういうこと?

あなたの両親は秘密にしていたはずだけど?」

…やっぱり…知ってたのか…

「…瑠李に、教えてもらった。」

「え!?あの子も悪夢の国の子なの!?」

大声で叫ぶ如月先生。

「…声が大きい。

他の人が聞いてたらどうする。」

「あ、ごめんなさい。」

…そう。ばれてはいけない…

関係ない人にばれたら…ただで済まない。

この国…人間界は…違う国の人を…拒むから。

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