永遠に
変わらないモノ
私はその場で立ち尽くした。
永遠が私のことを忘れてしまった…?
すると永遠のお母さんが話しかけてきた。
「大きな怪我はしなかったものの、車を避けようとして強く頭を打ったみたいで、一部の記憶がなくなってしまったみたいなの…私のことは覚えてるみたいだからあなたのことも覚えてると思ったんだけど…
でも、記憶がなくても永遠とあなたは恋人同士ってことは変わらないからこれからも永遠のことよろしくね」
そうだ、こういう時こそ冷静にならないと。
永遠のお母さんが言うとおり、私との記憶がなくてもまた記憶を、思い出を作ってあげればいいんだ。
私たちが恋人ってことは記憶を失っても変わらない。
「はい、もちろんです。」
と私は答えた。
でも、私は正直不安で仕方がない。
どうしても、永遠に嫌われたらどうしよう…と思ってしまう。

…少しずつ距離を縮めていこうかな。
そう私は考えた。

すると突然、永遠が私に向かって
「大好き」
と言った。
私との記憶がないはずなのになぜ…?
事故にあってから話してもいないのに…
びっくりした。
でも、一番驚いていたのは言った永遠自身だった。
私は思い切って、
「私のこと思い出した…?」
と聞いてみた。
私のことをじっくりと見て、永遠は
「いや。」
と答えた。
そんな…。じゃあ突然なんで…
「でも…」
と突然永遠が喋り出した。
「でも、君を大好きだったってことだけは覚えているよ。」
嬉しくてたまらなかった。
私のことは覚えていなくても、私のことを想っていてくれていた気持ちは覚えていてくれて本当に嬉しい。

私は永遠に、
「私の方が大好きだし…
今の永遠が振り向いてくれなくても、私が絶対振り向かせるからね!!」
と言ったら永遠は、
「…うん!」
と笑顔で答えてくれた。

―END―
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