【完】恋愛条件
普通にスプーンを渡した蓮に私は困惑
これって本当に一緒に食べた方がいいのかな??
嫌々、もし一緒に食べたら゛何?そんなに間接キスしたいの?゛って思われるの嫌だし
それにみんなの前で一緒になんて恥ずかしいよ…
「おーい、次蓮だぞ」
『え!もう!!』
隣の倉谷くんが蓮に向かって少し大きな声で言うと、蓮は無表情でスッと立ち上がった
って、次私だよ!こんな余裕に蓮を見てる暇なんて無いのに~ッ
「三浦蓮…
趣味は遊び、特技は料理
…、好きな物は…」
少し間を置いてチラッと私を見てまた正面に向き直した
「好きな物は
茅原朱祢ちゃんでーす」
ふざけてみんなにピースして笑う蓮に私は慌てて席を立った
『ちょ、何言ってんのよッ!!』
バンっとテーブルを叩くとテーブルに置いてあるドリアがガタンと音を立てて揺れた
何でみんなの前で恥ずかしい事を言うの!!
お陰様で皆様からの視線が痛いんですけど…