【完】恋愛条件


―…ガンッ!!



突然何かを蹴ったような鈍い音が騒ぎを一気に止めた

その音の方を見ると、私の斜め前に座ってる人が脚で下の方からテーブル蹴って私を睨んだ



「何、純情ぶってるわけ?マジでウザイ」

『え…』


みんなの注目を浴びてるにも関わらず、ズバズバと私の胸を締め付ける言葉を吐く



「クラスのみんなはお前なんか受け入れてねぇーんだよ」


その言葉を聞いて周りを見ると、さっきまでこの人に注目していた視線が一気にに私の方を向いていた

それは、見てると言うよりも憎しみのある睨み方…



「それとも、ちやほやされたいわけ?」

『違っ、私はただ…』


゛仲良くなりたいだけ゛

否定をしようとした時に他のみんなからの声も飛びかう



「言い訳聞きたくないんですけど」

「女子とか面倒くさいし」

「仲良くなりたくないしな」


信じられない気持ちでいっぱいになり、気づけば涙が自然と頬を伝っていた

後ろに引けばギィッと音を立てて椅子が後ろに引く

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