【完】恋愛条件




―…


俺はただ朱祢の背中を見る事しか出来なかった
隣にいて何も助けられなかった

約束守るって言ったくせにこれかよ…



「泣いて帰りやがったよ」

「さ、続けよーぜ」


何事も無かったかのように、またみんな騒ぎだした

おかしいだろ?
何でこんなに平然と出来るんだ??



「蓮、茅原を追いか…」

━…バンッ!!



俺のテーブルを叩く音でみんなが止まった



「何で平然と出来るんだよ」

「え?邪魔者消えたし」


答えたのはさっきテーブルを蹴った奴…

そいつはアハハと笑い声を上げて俺をイラつかせる


俺はアイツが置いていったカバンの中からある物を取り出してみんなに見せた



「このノートなんだかわかる」

「は?」


普通のノートを見せるとそいつは顔をしかめた

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