【完】恋愛条件
「ははーん、いい感じですなー」
「あれはイケメンだな」
「てめーら、どっちの味方だよッ」
駅前の時計台の下。
蓮、俊介、和也はサングラスに帽子といった変装をして二人の姿を隠れながら見ていた。
「てか、もう一人の仲間は?」
「あー、もう来るんじゃない?」
俺が俊介に聞くとそう言って名前までは出さない。
一体仲間って誰なんだ??
そう思っているとこちらに向かってくる人影を見つけた。
「わりー!遅れた!」
「「浅田!!」」
こちらに来た人影は額に汗をかいて息切れをした浅田の姿。
「こいつが茅原の居場所教えてくれたんだよ」
「まぁ、たまたま会って聞いただけだけどね」
やっと、呼吸が落ち着いたのか中腰だった腰を上げた。