【完】恋愛条件
昇りの先端部分は見えても落ちる所が見えない…
落ちるまで距離って短いの?!長いの?!
頭の中がグチャグチャでテンパってしまう。
『ッ!!』
あと少しで先端…、恐怖で体が固まる。
「朱祢、平気だよ」
『竜ちゃん…っ』
怯える私に優しく笑顔を向けて落ち着かせる竜ちゃん。
少し心が安らんだ感じがした。
━ガタンッ
『…えっ』
昇り終えると同時に落ちる所までさっきと明らかに違うスピードで向かって行く。
『~ッ!!』
そして、猛スピードで落ちていった。