【完】恋愛条件
どうしてここにいるの?
怒ってないの?
蓮に聞きたい事が沢山ある…
「なぁ、アレに乗って話したいことあんだ」
『え?アレって…』
蓮が指を指した方を見るとピカピカと光る観覧車。
「おら、行くぞ」
蓮が先に立ってから私の手をグイッと引っ張って立たせた。
『でも…』
「幼なじみなら反省中だよ。遅くなっても平気だ」
『へ?!何で、竜ちゃんの事知って…っ』
「観覧車に乗ったら話すから」
蓮は汗で濡れた前髪をかきあげて、空いた手で私の手を掴んで歩く。