【完】恋愛条件
あの後、無言のまま観覧車を降りて竜ちゃんの所に戻った。
そしたら、浅田くんと倉谷くんと和也くんがいてビックリしたけど、何故あの三人が居るとかはだいたいわかった。
『竜ちゃん、どっか行ってごめんね』
「俺こそごめん…っ」
私をギュッと抱き締めた竜ちゃんは、兎に角謝ってきたけど、私から居なくなったんだし怒る理由すらなかった。
遊園地を出て竜ちゃんは゛今日の夜に帰るから゛そう言って私と竜ちゃんは再び別れてしまった。
『…ばいばい』
私は竜ちゃんの背中に向かって小さいな声でお別れした。
でも、また会いに来てくれるって約束をしてくれたから寂しくはない。
永遠の別れでもないしね…
「俺達も帰るな!」
「後は蓮に任せたから」
「んじゃね~」
地元の駅に着くと、嵐のように三人とも帰って行ってしまった。
取り残されたのは、私と蓮…