【完】恋愛条件
「送るよ」
『う、うん…』
先に歩く蓮の背中を見ながら後ろに着いて行く。
やっぱり今、告白の返事返した方がいいのかな…
「あ、ほら」
『え?』
急に立ち止まったかと思えば、蓮に携帯わ差し出された。
「お前、ベンチで落としてたぞ」
『え!!気づかなかった…ありがとう!』
私は蓮から携帯を受け取って笑顔で言うと、蓮は何も言わずにまた歩き始めた。
てか、こないだの態度に戻ってるし…
かといって、このまま気まずい雰囲気で帰りたくない。
むしろ私が耐えられない!!
『蓮っ』
「!!」
私は蓮の手を掴んでみた。
そうすると目が合った蓮は顔が真っ赤。