モテるんは俺の趣味やっ!
最後の一文だけ聞いたら、えっらいフェミニストで優しい人みたく聞こえんねんけど。





よー考えたらただのあほうやん。






あたしは空いた口が塞がらず、何も言葉が出なかった。




それを良いことに、たっちゃんの弁舌は続く。






「それにな、俺はやな、とにかく、ぎょーぉさんっの人からモテたいねん!」






自信満々にたっちゃんは宣言する。




でも、言っとることが完っ全にトチ狂っとる!!







「………モテたいのに彼女いらんて、一体どんな理屈や。


あんたはどこに行き着きたいねん。


モテてモテてモテまくった先の終着点はどこやねん」







あたしが突っ込むと、たっちゃんが首を傾げてくる。







「えぇっ、なんや表現が文学的過ぎて分かれへんで!?


理系男子にも分かるように噛み砕いて言ってや!!」







唇を尖らせて訊ねてくるので、あたしは言葉を変えた。







「せやから、つまりなぁ。


たっちゃんが何のためにモテたいんか、まったく分からん、言うとんねん」







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