この思いを迷宮に捧ぐ
どこかで、堂々とではなくても、ひそかに晁登と会うことくらいは続けていけるんじゃないかと思っていた自分に、千砂は気が付かされる。
結婚ができるとも思わなかったし、王位を手放して、彼の元へ身を寄せようとも思わなかったけれど、もう二度と気楽に彼の顔を見に行くことはできないのだと思うと、身を切り裂かれるような痛みを感じた。
私はやはり、一人だ。
360度断崖絶壁の高所に、ぽつんと自分だけが取り残されている。
何か不用意な行動を取れば、誰かが命を落とす立場にいて、まわりには誰も近付けない。
そう、一人でなければいけないのだ。
どれほど宮殿の中で人に囲まれていても、国王は一人ぼっち。
そうでなくてはやっていけないのだ。
千砂は自分の立場を思い知った。
その瞬間から、涙が止まらない。坡留には一人になるなと言われたけれど、一人でよかったと、彼女は思う。
国を統べる者が、こんなに号泣する姿など見られたものじゃないと思う。
結婚ができるとも思わなかったし、王位を手放して、彼の元へ身を寄せようとも思わなかったけれど、もう二度と気楽に彼の顔を見に行くことはできないのだと思うと、身を切り裂かれるような痛みを感じた。
私はやはり、一人だ。
360度断崖絶壁の高所に、ぽつんと自分だけが取り残されている。
何か不用意な行動を取れば、誰かが命を落とす立場にいて、まわりには誰も近付けない。
そう、一人でなければいけないのだ。
どれほど宮殿の中で人に囲まれていても、国王は一人ぼっち。
そうでなくてはやっていけないのだ。
千砂は自分の立場を思い知った。
その瞬間から、涙が止まらない。坡留には一人になるなと言われたけれど、一人でよかったと、彼女は思う。
国を統べる者が、こんなに号泣する姿など見られたものじゃないと思う。