この思いを迷宮に捧ぐ
結果をまとめた資料を手渡されたが、目を通す気にならないくらいに、千砂は衝撃を受けていた。

「つまり、私は、自分の基準や考えを、他人に当てはめてはいけないのだということね」

はーっと、抑えきれずに大きなため息をこぼすと、隣で坡留も小さなため息をついた。

どうやら、坡留も千砂に近い感覚を持っていたらしい。

「もっといろんな人間と接してみればいい。あんたたちは最高レベルの清廉潔白さだから。ずっとそのままで大人になれるなんて珍しい」

翠が珍獣を見るような目で二人を見ている。


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