この思いを迷宮に捧ぐ
なぜか子供扱いされてしまい、千砂が赤面すると、とうとう翠が我慢しきれず笑い出した。
「ふふっ、楽しかった?楽しいわね!こうして食事ができるなんて」
ニコニコしながら顔をのぞき込まれて、翠は意外に「そうですね」と応じている。
・・・私よりよほど母との相性が良さそう。
「あらっ、さすがね、違う色のスープ!ありがとう」
運んできた女中の手を握って感激している。
気を利かせて、味の違うスープを用意したのは、彼女かもしれないし彼女じゃないかもしれないのだけれど、そんなことは母には関係ない。