この思いを迷宮に捧ぐ
双子のようだと言われ続けたのは、これまでの慣習にのっとった王家の女の姿を続けていたせいでもあるのだから。
「当たり前じゃん」
だから、言い軽く返されて、千砂は面食らう。
「顔って、柔らかい袋みたいで」
「え?」
「結局は中身で全く違うものに見える気がする」
相変わらず、この男の言うことは理解に苦しむ。
「あんたと美砂さんは、考えることも、性格も、かなり違う。動いたり喋ったりしたら、大抵の人間には、すぐに違いがわかるだろ」
確かに、初対面の人にしか、姉とそっくりだとは言われない。