この思いを迷宮に捧ぐ
にこりと笑うと、本当に首相と風汰はそっくりになった。
「まあ、風力発電を除けば、大したものはありませんがね。視察の後には、ぜひ町にもお立ち寄りください。治安はいいですし、温暖な気候と明るい国民性のせいか、いつもどこかで祭りがありますよ」
いたずらっ子のように片目をつぶってみせる首相に、千砂は思わず微笑んだ。
「ええ、是非。最後の楽しみに」
土の国の中でも、最低限の飲み水が常時確保できるようになった。
そうすると、次の課題はエネルギーだ。
他国は、火、風、水、どれも動力として使える天然資源がある。