この思いを迷宮に捧ぐ
「ここです」
坡留が示した店のそばで立ち止まり、千砂は呼吸を整える。
酒場だろうか。古い映画に出てきそうな木のドアは、ずいぶん使い込まれたらしく、飴色になって艶々している。
ここに、翠がいる。
坡留が追いかけたのだから、間違いない。
にわかに心臓が音を立て始めるから、千砂は自分が緊張していることに気付く。
こくりと小さく息を飲んで、重いドアを引いた。
「賑やかね...」
坡留が示した店のそばで立ち止まり、千砂は呼吸を整える。
酒場だろうか。古い映画に出てきそうな木のドアは、ずいぶん使い込まれたらしく、飴色になって艶々している。
ここに、翠がいる。
坡留が追いかけたのだから、間違いない。
にわかに心臓が音を立て始めるから、千砂は自分が緊張していることに気付く。
こくりと小さく息を飲んで、重いドアを引いた。
「賑やかね...」