この思いを迷宮に捧ぐ
「やっぱりそうなんじゃないの?」
同時に少し緊張が解れたらしく、風汰がようやくまっすぐ坡留を見た。
ドキリ。
それだけで胸が痺れそう。
坡留は、千砂の傍で一生、彼女を守る覚悟だった。
まさか他の誰かを好きになるなんて、恋に落ちるなんて、考えてもいなかった。
坡留は、ゆっくりと首を横に振って口を開く。
「それも知っていたのに、一目惚れしました」
この視察が終わったら、自分たちは土の国に帰らなければならない。