この思いを迷宮に捧ぐ

そう、かもしれない。

「あんたも、区切りをつけられる」

晃登。初めての恋人。

私のせいで、命を狙われた人。国を追われた人。

私の弟のせいで、妹と離れ離れになった人。

「え?まさか、まだあの男前が好きだとか言わないだろうな」

ものを言わない千砂に詰めよって、翠が顎をつかんで顔を覗く。

「い、言ってない...!」

微妙な返答に、なぜか千砂は頬まで熱くなってくる。
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