この思いを迷宮に捧ぐ

理由がいるのか、そうか。

「演劇の新しい演目でも上演されればな」

翠がまっすぐこちらを見ながら低い声で言った。

ふと息を詰めていた自分に気付き、千砂は視線を落とした。


それは、つまり。

「なかなか一番人気の劇団が帰ってこないな?」

煌が初演をやるなら、各国から賓客を招いてもおかしくはない。

「もう国内の情勢も大分落ち着いたんじゃね?」
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