この思いを迷宮に捧ぐ

「どうして私が動揺しなくてはならないの?翠が慌てればいいのに」

赤い顔でプリプリするのが珍しくてより愛しい気持ちになり、翠は口を開く。

「慌ててんだろ、明らかに。早く彼に見切りつけてこっちに集中してほしいワケ」

なんでわかんないかなー、鈍感、と続けられるから、千砂はさらに真っ赤になった。


土の国で初めて、小さな風力発電所が作られたのは、そのすぐ後のことだった。
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