同居だってつらいっ!
長い間が空き、母が

「このこは緋音です、よろしくしてね、透君♪」


「はい。おばさん。宜しくお願いします。存じていらっしゃるようですが、一応、僕は那山透と申します。」


「やぁねえ、そんなにかしこまらなくたっていいのよぉ」


「ほら緋音も挨拶を…」




だだだだだだだだだだだだ



私はひたすら自分の部屋へと人智を超えた速さで走った。


「あらあら、ごめんなさいね、あの子極度の人見知りで、特に男の子が苦手なのよお。まったく、もう家族なのに…」



その男は走っている私の背中をじっと見ていた。
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