リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「お〜真琴!お疲れ!」
「お疲れ。……って、何であんたがここにいんのよ?」
翌週木曜日のジム終わり。
更衣室を出た私の目の前には何故か健太が立っていた。
「ここ、女子更衣室の前だよ。何してんの。のぞき?」
「おまえはバカか!のぞきなんてするわけねーだろ」
なんだかムッとした表情をしながら健太はそう答える。
「だったら何してんの?」
「いや〜、おまえの緊張をほどいてやろうかと思ってさ」
緊張をほどく?私の?
「今日はずっとトレーニングにも身が入ってなかったし?どうせ真琴のことだから、大樹さんに会う前からアホみたいに緊張してんじゃねえかなって」
健太はそう言いながら、なんだか呆れたような顔で笑う。
バカとかアホとか……本当、いつも健太は一言多い。
だけど。
健太は健太なりに、私のことを心配してくれてるのかな。
確かに昨日の夜はドキドキして眠れなかったし、今日だって朝からずっと。
時計の針が進むごとに、緊張してたまらなくなっていた。
そして、ここに来てからはもっと。
ドキドキが、加速していくのを自分でも感じていたから。
健太にも、少なからず緊張感が伝わっていたんだと思う。