リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「……ったくもう!」
激しく降り続く雨の中、ひとりごとを漏らしながら走っていた。
……あれ?
だけど道路の反対側に立つ人の姿に、ふと足が止まる。
そして私はすぐに、その人のもとに駆け寄っていた。
「あのっ、大丈夫ですか⁉︎」
そう言いながら私は咄嗟に傘を広げる。
青山さんに借りている傘だけど……なんて考えている余裕はなかった。
「ありがとうございます…大丈夫ですよ」
ニッコリと笑いながらそう答えたのは一人のおばあさんだった。
降りしきる雨のせいで私と同様にびしょ濡れ。
それから足が悪いのか、片手には杖を持っていた。
「とりあえず濡れちゃいますし、雨宿りしましょう!あそこなら屋根もあるし!」
「ごめんなさい、今ちょっと足を痛めててね。さっきも転んじゃって…動くのが辛くって」
「じゃああのっ、これ…使って下さい」
困っているお年寄りを、見て見ぬふりはできない。
青山さんに返さなきゃいけない傘だけど……あの人なら事情を話せばきっとわかってくれる。
あとから同じものを弁償させてほしいと頼もう。
「ありがとう。でも、杖をつきながら傘をさすのは…ちょっと無理かもしれないから。大丈夫よ、すぐにタクシーが通ると思うし」
そうか……片腕で杖をついてるのにもう片方の手で傘までさすのは厳しいよね。