リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



ガッカリしていたのかもしれない。

この人の女性関係は相当派手なんだろうな、と嫌でも感じてしまったからだ。


いくら優しくてカッコよくてこんな私にまで親切に接してくれるような人だとしても。


ガッカリだった。


今日だけで三人の女性と約束を交わし、繋がりがあることを知った。

きっとこんなの氷山の一角だろう。


もしかしたらそれぞれ仲の良い女性の友人なのかもしれないけれど。

青山さんにはそういう女性がもっとたくさんいるような気がした。


カバンから財布を取り出し、私は千円札を手にした。



「あの……傘は似たようなものを買って、健太に渡しておきますのでそれを受け取ってください。わ、私はちょっとこれから予定があるので…しっ、失礼します!」


「えっ、真琴ちゃん、だから傘は」



青山さんが何かを言っていたけど、その言葉を聞くことなく千円札をテーブルに置き、私はそそくさとお店を飛び出した。


外はもう、雨はあがっていた。


私は何を思ったのか、駅とは反対方向に向かい、行き先も決めずにそのまま歩きだした。




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