リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
本当に減ってたんだ、お腹。
てんこ盛りに料理を乗せているみんなの姿に、思わずクスッと笑ってしまう。
「真琴ちゃん」
だけどその時、後ろから名前を呼ばれ、この声は……と思いながら私はくるっと振り返った。
「あっ!青山さん」
やっぱり正解。っていうか、私を真琴ちゃんなんて呼ぶのは青山さんくらいしかいない。
「改めて、入社おめでとう」
「ありがとう…ございます」
なんだか改まったように挨拶していると、隣にいた田中美琴がツンツンっと私の腕をつついてきた。
そして、小さな声でそっと囁いてくる。
「青山部長と知り合いだったの?」
「や、そうじゃなくて…部長紹介の時に見たよね?青山部長は双子なの。で、この人はうちの部の部長じゃなくて、経営企画部の青山部長の方で」
「あ!そういや式の部長紹介の時にカッコイイ双子部長がいるなぁと思ってたんだよね。そっかそっか、じゃあこの人はうちの部の部長じゃない方ってことね」
「うん、顔は本当にソックリだけどね…」
ボソボソと言葉を返していると、目の前に立つ青山さんがブハッと吹き出すように笑った。
「内緒話してるようだけど、全部聞こえちゃってるよ?」
「すっ、すみません!」
慌てて頭を下げると、青山さんはまた笑って。
「いや、別に謝んなくていいから。彼女は真琴ちゃんと同じ部署の子?」
そう言って、隣にいる田中美琴に目を向けた。
「はいっ!田中美琴です。真琴ちゃんと一文字違いの美琴なんで、覚えてもらえると嬉しいです」
少し声色の変わった彼女に反応するように私が隣を見ると、満面の笑みを浮かべながら田中美琴は青山さんにニコッと笑っている。
そりゃそうなるよね。
私だってそうだったよ。
なにしろパーフェクトなイケメンだからな……青山さんは。
こんなにもカッコイイ男性を目の前にしたら、こうなってしまうのが女というものだ。