リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「…そうでしたね、すいません」
何がすいませんなのかもわからなかったけど、ひとまず謝った私は返された財布をカバンの中にそっと戻す。
「あれ、今の健太じゃないか?」
だけど部長の言葉にハッとなって窓の向こうに目を向けると、タクシーはちょうど自宅の前を通り過ぎようとしていたところだった。
「あっ!すいません!ここで降ります!」
私のその声に、運転手さんは急いでブレーキを踏む。
勢いよく停車したせいで、私も部長も思わず体が前に押された。
「あっぶね…いきなり言うなよ」
「す、すいません…」
なんだか今日はこの人に謝ってばかりだ。
「ドア、開けますよ」
運転手さんがそう言うと、タクシーのドアがスーッと開く。
「あの、今日は本当にすいませんでした。以後…本当に気をつけますので」
降りる前に部長にそう言ってから頭を下げると、私はいそいそとタクシーから降りた。