リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



どうしていいかもわからず、私は部長から目をそらし、視線が合わないように俯いた。


それから数秒の沈黙になったけれど。

先に口を開いたのは部長だった。




「今、俺に抱きしめられてどう思った」


えっ?どう思った?


「嫌だと思っただろ」


そして私に、そんなことを聞いてきた。


俯いたまま、少し考えて私も口を開く。


「嫌といいますか……なんか…死んじゃうんじゃないかと思いました」


すると、私の言葉を聞いた部長が即座に切り返す。


「はぁ?死んじゃう?何だそれ」


そしてそんなふうに言われた私もまた、即座に言葉を返す。



「心臓が…変だったんです!おかしかったんです!」


「大きな声を出すな、おまえの心臓がおかしいかなんて知るか。質問にちゃんと答えろ。俺に抱きしめられた瞬間、嫌だっただろって聞いてるんだ」


面倒くさそうな顔で、部長は私を見下ろしている。


何なのその質問。抱きしめられて嫌だったか?

そんなのいきなり過ぎてわからないし。


だいたい…何でそんなこと答えなきゃならないの?



「聞いてんのか」

「……聞いてます」

「じゃあ早く答えろ。もうそろそろ誰かが出勤してくる」



急かすようにそう言われ、考えた。


そして、答えたんだ。



「……嫌、だとは思いませんでしたけど」



考えて、出てきた答えがそうだったから。


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